歌詞
標 指す先
ぼんやりと頷いた
あの日、錆付いた秒針が
静かに動き出して
わたしの一番って何ですか?
あなたは連れてくれますか?
赤いペンじゃ今は解らない
動けない、見えていない
流されてしまい
優しく寄り添いながら締める首が
瞼を覆い喰らう
誰も気付かぬ様に告げるサインが
静かに くねり 霞む
始まりも終わりも記すシナリオの上で
この生を騙してただ舞う、回る、目が回る…
(焼けた肌 落とす影が
幸せかと問う、幸せかと問う)
「僕は誰か」と
渦巻いて、嘘付いた
答えが出た時にはいつも
二度と戻りはしなくて
ブラウン管の明日に
自らの手で砂嵐を描いたんだ
触れる手の優しさと強さ
今だけはそれを離さないように
忘れないように…
優しく寄り添いながら結ぶ指が
真っ直ぐに色を示す
誰も気付かぬ様に告げるサインは
静かに僕を笑う
始まりも終わりも知らぬシナリオの上で
この生を噛みしめただ舞う、回る、まだ回る